<Header>
<Author: 李白>
<Title: 送儲邕之武昌>
<Format: 格式不明>
<Year: 1964>
<BookName: 唐詩選　上>
<Translator: 斎藤晌>
<style: 現代文無假名>
<style2: 日本現代譯文無假名標注>
<TranslatedTitle: 儲邕が武昌に之くを送る>
<BookPage: 306>
<UsedPage: 1>
<Feature: 1, 4>
<End Header>
<Poem>
黃鶴西樓月，
長江萬里情。
春風三十度，
空憶武昌城。
送爾難爲別，
銜杯惜未傾。
湖連張樂地，
山逐泛舟行。
諾爲楚人重，
詩傳謝朓清。
滄浪吾有曲，
寄入櫂歌聲。
<End Poem>
<Translation>
あの城壁の西かどにある黄鶴楼に登って月を賞し、長江萬里の流れを眺めた氣持ちは忘れられない。春風が吹く季節は、あれから三十回もめぐってきた。武昌城の思い出は深いものがある。君がそこへゆくのを送って、別れともない思いでいっぱいだ。盃をロにあてたまま、まだ飲みほさずにいる。洞庭湖のあたりは、昔、黄帝が咸池の樂を演奏させたという傳説の土地だし、舟をうかべて行く手は、あとからあとから山がおっかけてゆくような氣がする旅路だよ。然諾を重んずる君の氣性は、あの季布のように楚んに尊重されることだろう。君の詩は有名な謝眺の清麗のおもむきをつたえることであろう。ちょうど、わたしにも、むかしの滄浪の歌をつぐような一節の詩ができあがった。ねがわくば、これを君が行く舟の舟唄のなかにくわえ、うたわせてもらいたい。
<End Translation>
<Formatted Translation>
あの城壁の西かどにある黄鶴楼に登って月を賞し、
長江萬里の流れを眺めた氣持ちは忘れられない。
春風が吹く季節は、あれから三十回もめぐってきた。
武昌城の思い出は深いものがある。
君がそこへゆくのを送って、別れともない思いでいっぱいだ。
盃をロにあてたまま、まだ飲みほさずにいる。
洞庭湖のあたりは、昔、黄帝が咸池の樂を演奏させたという傳説の土地だし、
舟をうかべて行く手は、あとからあとから山がおっかけてゆくような氣がする旅路だよ。
然諾を重んずる君の氣性は、あの季布のように楚んに尊重されることだろう。
君の詩は有名な謝眺の清麗のおもむきをつたえることであろう。
ちょうど、わたしにも、むかしの滄浪の歌をつぐような一節の詩ができあがった。
ねがわくば、これを君が行く舟の舟唄のなかにくわえ、うたわせてもらいたい。
<End Formatted Translation>